横浜市金沢区の八景島沖で3日午後、体長約10メートルのクジラが泳いでいるのを県警警備艇「あしがら」の男性乗組員が見つけ、118番通報した。第3管区海上保安本部(横浜)によると、横須賀港の沖合でも目撃情報があったことから、周辺を航行する船舶に注意を呼び掛けている。
警備艇を運用する横浜水上署によると、乗組員は「突然、泳いでいるクジラの背中が見えた。一瞬のことだった」と驚いていたという。詳しい生態は分からず、写真や動画は撮影できなかった。
クジラの生態に詳しい和歌山県太地町立くじらの博物館の副館長は「10メートル級の巨大なクジラが東京湾の奥までやってくるのは非常に珍しい。偶然、迷い込んだのだろう。これほど大きいと種は限られ、今の時期だとザトウクジラやマッコウクジラなどが考えられる」と話した。