党総裁任期延長 進次郎氏「声挙げぬ空気ぶち破る」

 自民党の小泉進次郎氏(衆院11区)は5日の党大会後、党総裁任期の延長に関連し「あまりにも党執行部が強いから、『おかしいとは思うけど…』で止まって声を上げない空気をぶち破りたい。おかしいと思ったことはおかしい、と党内で言っていきたい」と決意を語った。

 小泉氏は「総裁任期が延長されたから若手が台頭できない、党内で物を言うことが抑えられるということはない」と強調。自身が1月、党部会に無所属議員の参加を認めぬよう二階俊博幹事長に抗議したことを引き、「思ったことがあるなら言えばいい。おかしいと思うから私もおかしいと言っている。そういう声は上げるべき」と訴えた。

 一方、安倍晋三首相の演説について「総理は自信がみなぎっていますね。さまざまな壁をぶち破るというメッセージが明確だった」と語り、「農業改革の必要性に言及してくれたのは党農林部会長としてありがたい」と謝意を示した。

 自身が「ぶち破りたい壁」を問われると「いっぱいある。今までの農業のやり方で何とかなると思っている人、(農産品の)輸出なんか伸びないと思っている人、(社会保障の問題を)『考えなければいけないのは分かっているけど難しいよね』という人の発想も破りたい」などと説明した。

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