日鉄住金物産、コイルセンター2社が合併 新日鉄住金系の再編進む

日鉄住金物産は8日、コイルセンター子会社2社を4月1日付で合併すると発表した。NSMコイルセンター(本社・東京都江東区有明、社長・上総諭氏)を存続会社とし、エスエスシー北関東(SSC、本社・栃木県佐野市、社長・一丸宗彦氏)を消滅会社とする吸収合併を行う。

日鉄住金物産は2013年10月の旧2社統合以来、旧2社がそれぞれ保有していたコイルセンター網の最適拠点体制を検討してきた。国内需要の伸びが期待できない中で、地域ごとのより効率的な事業運営、シナジーの最大限発揮および拠点・設備の最適化が狙いだ。

北関東地区では、NSMコイルセンター群馬のスリッター加工能力が月間5千トン、SSC北関東が月6500トン。合わせて月間1万1500トン。SSC北関東はNSMコイルセンター群馬事業所の配下の佐野製造部とし、北関東における2拠点体制を維持する。日鉄住金物産では「今後、最適化を進めていく」としている。

今回の吸収合併については他の株主である新日鉄住金、三井物産スチールの了解の下、合併契約書が締結された。新日鉄住金の出資・系列コイルセンターの再編が一段と進むことになる。

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