中国の2月鋼材輸出、3年ぶり600万トン割れ 内需堅調で7カ月連続減

中国税関総署が8日に発表した貿易統計によると、2月の鋼材輸出は前年同月比29・1%減の575万トンだった。前年割れは7カ月連続。600万トンを割るのは2014年2月の480万トン以来、3年ぶりとなる。

2月はもともと営業日数が少ないことに加え、中国内の内需が堅調なこと、冬季の大気汚染対策で華北の製鉄所に操業規制が入ったことなどが輸出減に表れているとみられる。中国勢が輸出に消極的なことから海外の鋼材需給もタイト感が強い状況だ。

2月の鋼材輸入は17・2%増の109万トンで、8カ月連続の増加となった。

1~2月累計では、鋼材輸出が前年同期比25・7%減の1317万トン、鋼材輸入は17・6%増の218万トン。

鉄鉱石輸入は8349万トン、2月では最高

鉄鋼資源関連では、2月の鉄鉱石輸入が13・4%増の8349万トンで、日数が少ない2月としては初めて8千万トンに達した。トン当たりの単価はC&F78・5ドルで、前月から約3ドル上昇した。

2月のコークス輸出は9・0%減の81万トンだった。

1~2月累計では、鉄鉱石輸入が前年同期比12・6%増の1億7534万トン、コークス輸出が0・7%減の161万トンだった。

© 株式会社鉄鋼新聞社