日鉄住金建材とヨシモトポールの合弁会社「YSポール」、国際照明展に初出展 鈴木社長「トップシェア目指す」

日鉄住金建材(社長・中川智章氏)と総合ポールメーカー、ヨシモトポール(社長・石原晴久氏)の照明用ポール事業合弁会社で来月1日から営業を開始する「YSポール」(社長・鈴木幸男ヨシモトポール常務取締役)は、7日から東京・有明の東京ビッグサイトで開催されている第13回国際照明総合展「ライティング・フェア2017」に初出展し、新会社のPRを行った。8日には中川社長、石原社長、鈴木社長も訪れ、両社の結束の堅さを示した。鈴木社長は「照明用ポール事業でトップシェアを目指す」と意気込みを語っている。

握手を交わす中川日鉄住金建材社長㊨と石原ヨシモトポール社長

新会社は資本金4千万円で出資比率はヨシモトポール55%、日鉄住金建材45%。初年度売上高は30億円を目指している。鈴木社長は「ヨシモトポールは1961年創設、日鉄住金建材は『スミポール』を同年から販売するなど縁は深い。東日本を得意とするヨシモトポールと西日本を得意とする日鉄住金建材が共同で事業を行うことで効率的に全国展開が可能となる。1+1が2以上となるようなシナジーを発揮し、今までにない形で社会に貢献したい」と語った。

また、中川社長は「来月1日のスタートに向け課題も多い中、連携よく順調に準備が進んでいる。ポール事業は当社8事業部門の中でも大事なドメインの一つ。YSポールを核に事業を展開し、残る7事業部門ともシナジーを発揮していくことを期待したい」とコメント。石原社長は「両社は同じ年数でそれぞれ発展の歴史を歩んできた。当社はさまざまな素材を色々と加工することを得意とする一方で、『スミポール』は日本をリードしてきた製品で業界を引っ張ってきた。長い歴史に加え国内トップの技術を展開できるかつてない合弁会社で、よりお客様のニーズを取り込んできめ細やかに製品を提供できる。手を携え、当社の幅広いデザイン力と日鉄住金建材の製造力を融合していきたい」と述べた。出展ブースには多くの来場者が立ち寄り、同社への期待の高さを感じさせた。開期中、ブースへの訪問客は約2千人を見込んでいる。

鈴木社長(左端)と新会社の役員ら

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