侍J・千賀が世界に強烈アピール 敵将高評価&米メディアはスプリット称賛

第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンド・プールBで開幕2連勝を飾り、1試合を残して1位突破を決めた侍ジャパン。今大会、メジャーリーガーは青木宣親外野手(アストロズ)が唯一の出場で、投打で期待された二刀流右腕・大谷翔平(日本ハム)は負傷により直前で辞退。大会前は強化試合でなかなか調子が上がらないなど、本番を不安視する声も上がっていたが、大会開幕後は勝負強さを見せ、キューバ、オーストラリアと撃破した。

侍ジャパン・千賀滉大【写真:Getty Images】

オーストラリア戦で2回無失点4Kの好投

 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンド・プールBで開幕2連勝を飾り、1試合を残して1位突破を決めた侍ジャパン。今大会、メジャーリーガーは青木宣親外野手(アストロズ)が唯一の出場で、投打で期待された二刀流右腕・大谷翔平(日本ハム)は負傷により直前で辞退。大会前は強化試合でなかなか調子が上がらないなど、本番を不安視する声も上がっていたが、大会開幕後は勝負強さを見せ、キューバ、オーストラリアと撃破した。

 海外メディアでは大会前から日本を優勝候補に挙げる報道が目立ったが、ここにきてさらに評価は上昇。その中で称賛の声を浴びている一人が第2戦のオーストラリア戦で3番手として登板した千賀滉大(ソフトバンク)だ。

 千賀は1-1で迎えた6回にマウンドに上がると、いきなり3番ヒューズ、4番デニングと連続で空振り三振に仕留めるた。続くケネリーには内野安打を許したが、ウェルチを空振り三振に切って取った。

 侍ジャパンは直後の7回に中田のソロ弾で勝ち越しに成功。千賀はその裏も続投し、空振り三振、二ゴロ、三ゴロと3者凡退に打ち取った。この日は2回を1安打4奪三振無失点と圧巻の投球で、チームの2連勝に大きく貢献した。

「センガのスプリットは豪州打線の手に余るものだった」

 この好投について米野球専門誌「ベースボールアメリカ」電子版は千賀が勝利投手となったことを伝えつつ「センガのスプリットはオーストラリア打線の手に余るものだった」と評価。ドジャースの極東担当スカウトも務めるオーストラリアのジョン・ディーブル監督が千賀を称賛する様子も伝えた。

 記事では指揮官が「我々は日本で最高の投手3人のうち2人と対峙した。スガノとオオタニはおそらく最高の2人の投手だが、センガもそこに並ぶ存在だ」とコメントしたこともレポートしている。

 オーストラリア戦で先発した菅野は5回途中を4安打4三振1失点と力投を見せ、勝利に貢献。大谷も海外から注目を浴びる存在で、千賀は今回の投球で強烈な印象を残したようだ。

 侍ジャパンが2大会ぶり3度目のWBC優勝を遂げるためには若い選手たちの活躍も不可欠。千賀をはじめ、NPBで活躍する選手たちが今後の試合でも期待通りの結果を残し、日本を頂点へと導けるか。海外からもそのプレーに熱視線が送られている。

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