巡査長が公文書毀棄 容疑で書類送検、懲戒県警

 捜査関係書類を署内の個人ロッカーや自宅に隠したなどとして、県警は10日、公用文書毀棄(きき)の疑いで、戸塚署地域第2課の男性巡査長(32)を書類送検し、減給100分の10(6カ月)の懲戒処分にした。巡査長は同日、依願退職した。

 書類送検容疑は、田浦署に勤務していた2011年3月〜16年9月、五つの事件で作成した被害品確認報告書などの書類10点を署内の個人ロッカーや自宅に隠した、などとしている。監察官室によると、巡査長は「書類を完成させるのが面倒だった」などと供述、容疑を認めている。

 同室によると、戸塚署に異動直後の16年10月、巡査長が作成した交通反則切符を交通課に引き継いでいないことが分かり、ロッカーや自宅を確認して発覚。このほか、横須賀、田浦、戸塚の各署に勤務していた06年〜16年10月ごろ、拾得物として扱ったクレジットカードや運転免許証など189点についても正規の手続きを取らず、ロッカーや自宅に隠してたことなどが分かった。

 同室の花家憲也室長は「警察の信用を損ねる行為であり、業務管理を徹底する」などとするコメントを出した。

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