蒙古襲来今に学ぶ 連作絵画の紹介展示11、12日

 相模原で活動する「歴史映画を見る会」(山田真也会長)が鎌倉時代の元寇(げんこう)(蒙古襲来)を描いた映画を21日、相模原市南区の南市民ホールで上映する。これに先立ち元寇をテーマにした連作絵画の紹介展示を11、12日に上鶴間公民館(同市南区上鶴間本町)の公民館まつりで行う。

 1958年封切りの大映映画「日蓮と蒙古大襲来」(監督・渡辺邦男)で、日蓮を長谷川一夫、北条時宗を市川雷蔵が演じている。

 「領土・領海問題が取りざたされる今、元寇という国難に立ち向かった歴史を知る糸口にしてほしい」と山田会長。準備を進める中、明治時代に横浜出身の画家・矢田一嘯(いっしょう)が、元寇殉難者をしのぶ記念碑への募金呼び掛けの一助にと描いた全14点の「蒙古襲来」油絵が2組存在することを知った。うち1組がある鎮西身延山本佛寺(福岡県)が以前作った絵はがきセットを譲ってくれたためA3判に引き伸ばしてプリント。公民館まつりでは10点ほど、上映会場では全点を展示する予定。

 映画会は21日午前10時、午後2時、午後6時から。千円(当日1200円)。絵画紹介・映画会とも問い合わせは、山田会長電話090(4709)5585。

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