「山の神」、子どもと快走 相模原でクロスカントリー大会

 相模原ギオンスタジアム(相模原市南区)で11日、「相模原クロスカントリー大会2017」が開かれた。ウッドチップや芝生舗装を施した全国でも数少ないクロスカントリー仕様の常設コースを利用し、県内外の実業団、大学、高校、中学のトップランナーら計470人が計6部門に出場した。市、市教育委員会、市体育協会などの主催。

 箱根駅伝で「山の神」と呼ばれた青山学院大出身の神野大地選手(コニカミノルタ)がゲストランナーとして参加。中学生男子の部(3キロ)で先頭集団を引っ張り、後半は最後尾の選手を励ましながらゴールした。同部門で優勝した金子伊吹さん(15)=鎌倉市立手広中3年=は「神野選手がいたので追いつこうと頑張れたし、楽しく走ることができた」と感激した様子だった。

 トークショーで、故障したときのモチベーション維持の方法を問われた神野選手は「大学4年で2回、疲労骨折したが、走れないときにできる上半身ストレッチや体幹トレーニングに集中した。走りが戻れば競技力が向上する。けがをマイナスと考えず前向きに頑張りましょう」と優しく話し、「休日は走らない。気持ちを休めることも大事」とアドバイスした。

 大会を共催する市陸上競技協会の神藤昭嘉会長は「来年度は小学生の部も設けたい」と話していた。

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