海岸線10キロでごみ拾い 横須賀

 横須賀市内の東京湾の海岸線約10キロにわたってごみを拾い集める「1万メートルプロムナードクリーン作戦」が、12日行われた。横須賀ロータリークラブ(RC)の主催で、同RC関係者や市民ボランティアのほか、市内の高校5校、米海軍のボーイスカウトなどから計約650人が参加し、大型の収集コンテナに半分(計約4立方メートル分)のごみを拾い集めた。

 参加者はそれぞれ、ヴェルニー公園や横須賀美術館、京急線浦賀駅など市内6カ所から八つのコースに分かれて出発。中央に当たる海辺つり公園を目指して歩きながら、沿道に捨てられたたばこの吸い殻、菓子の空き箱、ポリ袋などを拾い集めた。

 横須賀海岸通りを歩いた女子高校生(17)は「見た目はきれいでも、案外、歩道の植え込みにごみが多かった。捨てるのは簡単だけど回収は大変。ポイ捨てはいけないと実感した」と話した。

 同RCの奉仕活動の一環で10回目。参加者数も初回時の3倍まで大きくなった。担当者は「若い人に体験してもらうこと、大人数で取り組み、見てもらうことでポイ捨て防止のアピールになる。今後も横須賀の街をきれいにする活動を広げていきたい」と話している。

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