長野集団大麻で懲役4年求刑 「所持量多く悪質」

 長野県の集落内で大麻を隠し持っていたとして住民が一斉摘発された事件で、大麻取締法違反などの罪に問われた男性被告(46)=同県大町市=の論告求刑公判が16日、横浜地裁(前田亮利裁判官)で開かれ、検察側は懲役4年を求刑し結審した。判決は28日。

 検察側は論告で、「被告の大麻への親和性、常習性は顕著で、所持量は1・7キロと極めて多く悪質」と指弾。「仕事仲間と分け合うなど社会に拡散させた責任も重い」と述べた。

 弁護側は「妻も巻き添えにして一緒に逮捕され、大変なことをしてしまったと反省を深めている」とし、執行猶予判決を求めた。

 起訴状によると、被告は昨年11月23日、自宅で大麻や大麻を含有する植物片、合成麻薬の一種のリゼルギン酸ジエチルアミド(LSD)が付着する紙片1枚を所持。長野市内のかつての住居でも、栽培した大麻約1・7キロを所持した、とされる。

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