電車の運転、体験を 5月、厚木操車場で開催 相鉄

 運転士の気分を実感して−。相模鉄道(横浜市西区)は5月3日、海老名市河原口の厚木操車場で「電車運転体験会」を初めて開催する。鉄道の安全利用や相鉄線への関心を高めてもらおうと、中学生以上の9人が対象で参加者を募集している。運転士の指導に従い、事業用車の「モヤ700系」の運転などを楽しめる。

 参加者は、かしわ台駅構内にある会議室で電車の運転に必要な基礎知識を学んだ後、臨時回送電車で厚木操車場に移動。乗務員と同じ制服(上着と制帽)を着て、構内の約600メートル(約300メートル往復)の運転を昼食を挟んで計2回体験できる。

 車両は7000系電車を改造し、架線観測作業などに使われている鉄道ファンに人気のモヤ700系。運転では安全の徹底を図り、同社の運転士がしっかりと付き添い、丁寧に指導する。

 さらに、参加者は電車の車内放送やドアの開閉操作を行えるほか、「修了証」を授与され、記念撮影も楽しめる。

 同社によると、電車を実際に運転できるイベントは珍しいという。今回の結果を踏まえ、定期的に体験会を実施する方針。蛯原信也営業企画課長は「相鉄グループは今年12月に創業100周年を迎える。電車運転という初めての企画を通して安全啓発につなげるとともに、相鉄線への愛着を深めたい」と話している。

 午前9時〜午後4時15分。荒天中止。参加費は1人2万円(昼食代込み)。保護者は1人まで付き添いが可能で3千円。相鉄グループのホームページから申し込む。締め切りは4月6日で応募者多数の場合は抽選。問い合わせは相鉄お客様センター電話045(319)2111。

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