日立建機、豪鋳造部品大手の買収成立

日立建機は21日、豪州の鋳造品・マイニング部品大手、ブラッドケンを買収したと発表した。20日付で55・3%分の株式(議決権ベース)を取得し、連結子会社化した。

 日立建機は昨年10月にブラッドケンを友好的に買収することで合意し、1株当たり3・25豪ドルで株式公開買い付け(TOB)を実施していた。TOBは24日まで行うため、取得株数はさらに増える見通し。仮に全株を取得した場合、買収金額は6億8900万豪ドル(約550億円)となる。

 ブラッドケンは売上高が8~9億豪ドル規模で、うち3割が特殊鋳造品事業。ほか4割が破砕機の金属ミルライナーなど鉱山生産設備向けの部品事業が、3割がクローラーシステムなど鉱山機械向けの部品事業が占めている。豪国内だけでなく中国の蘇州や北米、マレーシア、インド、英国にも工場を持ち、日立建機はマイニング事業で部品分野を強化する狙い。

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