“一発病”に泣いたDeNA石田、「真のエース」へ克服すべき絶対的な課題

DeNA・石田健大投手が23日のオープン戦・ロッテ戦(横浜)に先発し、5回7安打5失点だった。

DeNA・石田健大【写真:荒川祐史】

ロッテ戦で3被弾5失点…昨季はリーグワースト2位21被弾のDeNAエース

 DeNA・石田健大投手が23日のオープン戦・ロッテ戦(横浜)に先発し、5回7安打5失点だった。

 許した7安打のうち、3本は本塁打。2回にダフィーにソロ、4回には鈴木と中村にいずれも2ランを浴びて、5失点のすべてが本塁打によるものだった。石田は昨季、9勝4敗、防御率3.12の数字を残し、ラミレス監督から今季のエースに指名されたが、21被本塁打は小川(ヤクルト)の22本に続くセ・リーグのワースト2位。“一発病”に泣かされた経験があるだけに、ロッテ打線が好調とはいえ、この日の3本塁打は少し心配される。

 その一方で最速146キロをマークした直球で何度も空振りやファウルを奪うなど、球自体にはキレがあった。随所でみせたカーブ、チェンジアップの“失速”具合も有効だった。5回で7安打を浴び、4三振を奪いながらも球数はわずかに75球。効率もテンポもよかった。

 今季は開幕投手を託され、各カード頭で投げ合うのは、球団のエース級。当然、ロースコアが増えることが予想され、一発は命取りになりかねないだけに、要所での制球ミスを克服することが「真のエース」への絶対的な課題となってくる。

「結果は5回5失点でしたが投球内容は悪くなかったです。投球していく中で、良いボールと悪いボールとの感覚を掴む事ができました。今のコンディションを維持しながら、次の登板に向けて、さらに調子を上げたいです」

 石田に悲観する様子はない。視線はすでに31日のヤクルトとの開幕戦(神宮)へ向けられていた。

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