“鬼門の4月”突破へ DeNA鍵握る助っ人陣、OP戦首位打者もアピール必要?

DeNAは31日、ヤクルト戦(神宮)で開幕戦を迎える。それに先立ち、開幕1軍メンバーを発表。6人を抱え、しのぎを削ってきた注目の外国人4枠はロペスを筆頭に新外国人のクライン、パットン、シリアコが入った。

DeNA・ロペス【写真:荒川祐史】

31日開幕、外国人3人1軍もクライン、シリアコは安心できず?

 DeNAは31日、ヤクルト戦(神宮)で開幕戦を迎える。それに先立ち、開幕1軍メンバーを発表。6人を抱え、しのぎを削ってきた注目の外国人4枠はロペスを筆頭に新外国人のクライン、パットン、シリアコが入った。

 打線の中軸を担うロペスは別格として、オープン戦で6試合6回3安打の無失点だった救援のパットンは順当。その一方で、先発のクライン、内野手のシリアコは安心できる状況ではない。

 開幕1軍メンバーのなかで、先発投手は石田、クラインの2人だけ。石田は開幕戦で投げるため、クラインが開幕2戦目となる4月1日のヤクルト戦(神宮)で先発するのは、ほぼ確実だ。しかし、オープン戦では4試合で17回を投げて23四死球と制球に苦しんだ。レギュラーシーズンでも制球が荒れるようだと、安定するまでは2軍で調整ということもありえそうだ。

 シリアコはオープン戦で打率.375の首位打者となったが、1軍に残れるかは流動的。クラインが本来の調子を取り戻し、コンディションの問題を抱えていたウィーランドが戦列に復帰し、両投手ともローテを守るようなことになると、3投手+ロペスで外国人の4枠が埋まる可能性は高い。シリアコが1軍に“残留”するには、打ちまくってアピールするしかない。

“鬼門の4月”突破へ、昨季は助っ人不振で春先低迷の原因に…

 また、今年の1軍登録メンバーは26人で人数は昨年と同じ。限度枠は28人のため、今後は開幕3、4戦目に投げる先発が加わり、28人になりそうだ。また、昨季は9人いた内野手から1人を外して5人目の先発を入れ、6人目は3人いた捕手から1人を入れ替えている。

 今季は現時点で捕手3人で変わらないが、内野手は8人で、投手が昨年より1人多い10人いる。昨季は主に捕手2人制を敷いたラミレス監督だったが、今季は明言していない。ベンチに置く捕手の数にもよって1軍の構成メンバーは変動する。今後の入れ替えが注目される。

 昨季の外国人は開幕時点で計5人。しかし、新助っ人ロマックが開幕から不振で、シーズン中にザガースキー、エリアン、ブロードウェイと次々補強した。8人の大所帯となったが、大きな戦力となったのは在籍2年目のロペスくらい。助っ人の不振が春先低迷の原因となっただけに“鬼門の4月”突破へ、シリアコを含めた外国人枠の熾烈な争いが、開幕ダッシュの大きな鍵となりそうだ。

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