ソフトバンク、2014年以来の開幕3連勝 劇的Vイヤーとの驚くべき共通点

開幕3連勝という好スタートを切ったソフトバンク。開幕3連勝は2014年以来だが、その年の開幕もヤフオクドームのロッテ戦。そしてソフトバンクは最終戦での劇的リーグ優勝から日本一へと突き進んだ。すでにファンの間では「縁起がいい」と話題だが、実は今年の開幕3連戦には、ほかにも2014年との驚くべき共通点が多々存在した。

ソフトバンク・中田賢一【写真:荒川祐史】

開幕3連勝マークしたホークス

 開幕3連勝という好スタートを切ったソフトバンク。開幕3連勝は2014年以来だが、その年の開幕もヤフオクドームのロッテ戦。そしてソフトバンクは最終戦での劇的リーグ優勝から日本一へと突き進んだ。すでにファンの間では「縁起がいい」と話題だが、実は今年の開幕3連戦には、ほかにも2014年との驚くべき共通点が多々存在した。

○第2戦は中田が白星

 2014年、開幕戦を摂津正の粘投で勝利したソフトバンクは第2戦の先発に中田賢一を起用。中田は期待に応えてロッテ打線を抑え、シーズン初登板で白星を挙げた。

 2017年も第2戦は中田が先発して勝利投手に。当初は2カード目の楽天戦での登板が予定されていたが、バンデンハークが右指にマメを作ったことなどで第2戦の先発に回った。

○第3戦はアメリカ帰りの中継ぎが勝利

 2014年の第3戦の勝利投手は、メジャー帰りの岡島秀樹。8回に3番手として登板した岡島はロッテ打線を3者凡退に抑え、その裏にチームが勝ち越して白星をゲットした。

 2017年の第3戦は、岡島と同じメジャー経験者の五十嵐亮太が勝利投手に。2番手として7回1イニングを3者凡退に抑えた。

第3戦の決勝打にも共通点

○サファテが開幕3連投

 2014年は開幕からサファテが3連投。開幕戦は11-5という大差での“調整登板”だったが、続く2試合では連続セーブを記録した。

 2017年は開幕戦からセーブを記録。第2戦でクルーンの記録に並ぶと、開幕3連投で外国人最多の通算セーブ記録を樹立した。

○第3戦の決勝打は内川

 2014年の第3戦、好投の岡島に白星をつけたのは、同点の7回裏に先頭打者として打席に立った内川の勝ち越しソロだった。

 2017年の第3戦も、内川が同点から勝ち越しの2点タイムリーを放ち、五十嵐に今季初白星をもたらした。

チーム第2号HRは4年目の若鷹

○チーム第1号HRは内川

 2014年、開幕戦の7回裏に内川聖一がチーム第1号本塁打となる3ランを放った。

 2017年は第2戦まで本塁打が出なかったが、第3戦の初回に内川が今季のチーム第1号となるソロ弾を放った。

○チーム第2号HRは4年目の若鷹

 2014年の開幕戦、内川のチーム第1号に続く2本目の本塁打を放ったのは、当時プロ4年目でブレークが期待されていた柳田悠岐だった。

 2017年のチーム第2号本塁打は、やはりプロ4年目の上林誠知。ファンの期待の大きさは、2014年当時の柳田に決して負けてはいない。

 もちろん、これらは偶然に過ぎない。それでも、これだけ偶然が重なれば秋には2014年と同じ歓喜が待ち受けていると信じたくなる。シーズンはまだ始まったばかりだが、こんな偶然を見出すのもプロ野球の楽しみ方の1つだと思う。

藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura

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