韓国ポスコが新中期戦略、19年12月期連結営業益5000億円に

韓国ポスコはこのほど、19年12月期を完了年度とする新中期戦略を発表した。権五俊会長が30日、ソウル市内で開催されたCEOフォーラムに出席し、公表した。新中期戦略を発表し、「新しい50年の成功の歴史を作っていく」と述べた。

 今中期戦略は「独自の技術基盤の鉄鋼事業高度化」「非鉄鋼事業の収益性向上」「差別化能力ベースの成長推進とグループ事業の「Smartization」を柱とする。2019年末には連結営業利益を16年12月期の約2兆8千億ウォン(約2800億円)の2倍近くとなる5兆ウォン(約5千億円)にまで増やし、「リチウム」「マグネシウム」「チタン」など成長分野における売上高も、今後3年間で2兆5千億ウォン(約2500億円)を投資することなどにより、25年までに11兆2千億ウォン(1兆2千億円)以上に拡大することを目指す。

 このほか、インフラなどの非鉄鋼分野では、構造調整を通じて約6千億ウォンだった営業利益を1兆5千億ウォン(約1500億円)にまで増やす。

 また、17年1~3月期の暫定業績も発表し、連結売上高および営業利益について、前年同期比でそれぞれ17%、82%増の14兆6千億ウォン(約1兆4600億円)、1兆2千億ウォン(約1200億円)と予想した。単独売上高と営業利益も前年同期比でそれぞれ21%、27%ほど増加する6兆9900億ウォン(約6990億円)、7400億(約740億円)ウォンとした。

© 株式会社鉄鋼新聞社