JOGMEC、豪州で石炭の共同探鉱=初の引取権獲得型案件

石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は4日、豪州の石炭会社スタンモア・コール社とアイザックプレーンズイースト地域を対象とした共同探鉱契約を締結したと発表した。2年間で合計300万豪ドル(約2億5千万円)の探鉱費用を負担することで、対象地域からの総量150万トンの石炭生産物のオフテイク権(引取権)を取得できる。JOGMECの共同探鉱調査案件では初のオフテイク権獲得型契約。

 同地域は、原料炭および一般炭のポテンシャルが高いクイーンズランド州東部に位置。探鉱対象地域は豪州東海岸の石炭輸出港マッケイの南西約170キロに位置し、4鉱区(総面積約34平方キロメートル)で構成される。これまでスタンモア・コール社などが実施した探査では、少なくとも2炭層(合計平均層厚3・5メートル)の賦存が推定されており、露天採掘および坑内採掘による開発が検討されている。

 JOGMECは、これまでに豪州で4件、カナダで2件、インドネシアで1件の共同探鉱調査事業を行っているが、オフテイク権獲得型契約は今回が初。

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