金属行人(4月6日付)

今年も「はがねの日」記念行事の季節がやってきた。一般社団法人全日本特殊鋼流通協会の会員や活動に興味をお持ちの方以外はぴんとこないかもしれないが、全特協は4月1日を「はがねの日」に定め、4月に全国各支部で記念行事を行うことで業界のイメージアップや支部活動の活性化につなげている。きょう6日も東京、名古屋支部で行事が予定され、月末にかけて全国で随時開催される予定だ▼なぜ4月1日かといえば、1994年に全日本特殊鋼販売組合連合会から全日本特殊鋼流通協会(当時は任意団体)に改組した日を記念して制定したため。2005年のことで、今年は13年目に当たる。記念行事はスポーツ交流、音楽鑑賞、地域清掃とスポーツ観戦など支部ごとに特色があり、記念切手やLINEスタンプの販売も行ってきた。人々の暮らしや産業の発展に欠かせない鋼(はがね)の価値と、その流通の大切さを多くの人に知ってもらいたいとの思いから、昨年11月からは日本記念日協会の認定記念日にもなっている▼「はがねの日」イベントは多くの会員を結ぶ絶好の機会でもある。全特協は収支改善を図るため、めりはりの利いた事業運営を行う方針だが、4月の記念行事はこれまでと変わりなく盛り上がりそうだ。

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