ロッテドラ1佐々木「プロとしての第一歩」も…「反省、課題が多いマウンド」

開幕4連敗で止めたロッテは、6日の日本ハム戦ではドラフト1位ルーキー佐々木が5回1失点でプロ入り初勝利。カード勝ち越しで2勝4敗とし、伊東監督は「苦労しながら、何とかゲームをつくってくれた。ルーキーのために、野手も必死でやってくれた」とチーム一丸の勝利を喜んだ。

ロッテ・佐々木千隼【写真:編集部】

プロ初登板初先発で初勝利、ロッテは開幕4連敗から2連勝

 千葉ロッテ期待のドラ1右腕・佐々木千隼投手が前評判通りの投球を初登板でいきなり披露した。千葉ロッテはルーキーの活躍などで勝利を収め、開幕から4連敗と苦しんだ状況から一転、昨季覇者の北海道日本ハムに連勝。カード勝ち越しを決めた。

 佐々木のプロ初登板、北海道日本ハム・斎藤佑樹投手の今季初登板ということもあり、平日の昼間にもかかわらず2万5842人の観衆がZOZOマリンを訪れた。注目の的となった両者は斎藤佑が6回途中、87球、3失点と試合を作り、佐々木は5回、97球、5奪三振、1失点の投球で初登板、初勝利を飾った。

 佐々木は初回、先頭の西川から外角への直球でいきなり空振り三振を奪取。入団会見の際に対戦したい打者として挙げた2番大谷には四球を与えるも、3番・近藤を併殺に仕留めて無失点。上々の立ち上がりを見せる。

 2回裏には井上の一打で援護点が入るも、直後の3回表に西川に適時打を許して同点に。その後は140キロ前後のキレのある直球に、手元で変化するスライダーとシンカーを織り交ぜて要所を締める投球。5回表の2死一、二塁のピンチを切り抜けた場面では、ガッツポーズも飛び出した。

涌井、石川が牽引する先発ローテに加われるか

 佐々木は降板直後、「プロとしての第一歩でしたが、内容が全然ですね。ストレートが思うように投げられず、四球も多かった。反省、課題が多いマウンドでした」と冷静に投球を振り返った。

 新人の初登板ということを考えれば、十分すぎるほどの結果であったと言えるだろう。しかし、佐々木本人は今日の登板における反省点を挙げ、次回の登板をしっかりと見据えていた。

 試合後にはナインと肩を組み、ライトスタンドの前で「We Are!」にも参加。そのまま、初めてのお立ち台にも上がった佐々木は「先輩方が打って下さり、勝ち投手にしてもらえてうれしいです」と初登板、初勝利の喜びを語った。

 開幕直後こそ躓いたものの、本拠地での連勝でカード勝ち越しを決めた千葉ロッテ。涌井、石川の2枚は不動だが、ここに佐々木が安定した投球で加わることができれば、さらにチームの勢いは加速していくだろう。次回の佐々木の登板にも注目していきたい。

(記事提供:パ・リーグ インサイト)

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