エヌケーケーシームレス鋼管(NKKTubes、ローランド・バルケネンデCEO)は先月28日、恒例の「ロベルト・ロッカ教育プログラム」奨学金授与式を行い、理工系大学院生8人に対して奨学金を授与した。
同プログラムは、テキントグループの設立に携わった故ロベルト・ロッカ氏のエンジニア育成に尽力した功績を讃えて05年に設立。アルゼンチンやブラジル、カナダ、イタリアなど、奨学金のスポンサーグループ企業が活動している19カ国の工学部学士・修士課程の学生を対象に実施している。
テナリスグループがスポンサーとして参画していることから同グループのNKKTubesでも活動を始め、工学・科学分野の優秀な学生に奨学金や研究奨励金を授与している。日本での授与は今年で11回目。今回は、東京工業大学4人、早稲田大学4人の計8人に授与された。
式典では受賞者一人ずつに認定証が授与され、バルケネンデCEOや奨学金の審査にあたった同社役員、幹部らが激励のメッセージを寄せた。
授与された芹澤留依さん(東京工業大学大学院物理工学院材料系修士1年)は「身の引き締まる思い。学んだことを活かして社会に貢献できるエンジニアになれるよう努力していきたい」と決意を新たにした。隼田大輝さん(早稲田大学大学院創造理工学研究科総合機械工学専攻修士1年)は「色々な方の協力があっていただいた奨学金なので無駄遣いができない。自分の研究を深めるため、有効に活用したい」と述べた。
授与式終了後は、同社役員やOB社員らを交えた昼食会が行われた。過去の受賞者は同社をはじめ、様々なフィールドで活躍中。テナリスをはじめとした奨学金スポンサーグループ企業の教育支援活動は、次世代を担うエンジニアたちの育成に確実に貢献している。