中国地区鉄鋼メーカー、トップの入社式訓示

中国地区に製造拠点を構える鉄鋼メーカーや製造所の多くが3日に入社式を執り行った。新戦力となる新入社員に対して贈られたトップの訓示を紹介する。

 ▽JFES西日本(新入社員・倉敷214人、福山235人)=弟子丸慎一・JFEスチール西日本製鉄所所長「会社のことが分からない真っ白な状態と思うが、自分の職場への理解を深めるためにもまずは聞くこと、メモを取ることが大切、聞くは一時の恥、知らぬは一生の恥。入社3年目までが勝負となるので、先輩社員の技能・技術の習得に向け恥ずかしがらずに聞いてほしい。製鉄所はさまざまな危険にあふれており、皆さん自身、一緒に働く仲間を守るためにも作られたルールを守り、危険を察知する感受性を養ってほしい」

 ▽新日鉄住金ステンレス光製造所(同22人)=池田聡所長「NSSCは日本最大のステンレスメーカーであり、今後は日新製鋼と同じグループとしてタイアップし、ステンレス業界をリードしていく。その自覚と責任を持った行動で、先輩方が築いた地域社会との良好な関係をさらに良いものにしていってほしい」

 ▽日新製鋼・呉製鉄所(同13人)=安井潔所長「今後は新日鉄住金グループの一員として経営戦略を共有し、両者連携を強め相乗効果を実現していく。呉製鉄所は構造改革を進め、柔軟性と稼ぐ力を併せ持つ存在感ある製鉄所を目指す。伝統ある製鉄所を支え発展させるのは皆さんの若い力。強い自負心を持ち、不断の努力を続けてほしい」

 ▽日新製鋼・周南製鋼所(同11人)=早川淳也所長「研修期間中に研さんし、一日も早く重要な戦力として活躍することを期待。きょう学んだことを大切にし、皆さんが進化、進歩、成長することで一層強い周南製鋼所を作り上げる。新日鉄住金グループの一員として、当社がすべきことに関し確実に実績を残していくことが肝要であり、共に頑張ろう」

 ▽東洋鋼鈑・下松事業所(同36人)=隅田博彦社長「『目標・志を持つ』『信頼される人になる』『会社のために何ができるか』と3つの激励のメッセージを贈りたい。常に何ができるのかを考え行動する従業員が集まれば、東洋鋼鈑はとても強い会社に成長し、繁栄していく。最後に家族や先生など周囲の方々への感謝の気持ちを忘れないでほしい。東洋鋼鈑の一員として個性を発揮し、お互いに切磋琢磨し、心身ともに健やかに充実した社会人生活が送れることを祈念する」

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