JFEエンジ、岩手でバイオマス発電プラント受注

JFEエンジニアリング(社長・大下元氏)は7日、大船渡発電が岩手県大船渡市の太平洋セメント大船渡工場敷地内に計画するバイオマス発電プラントのEPC(設計・調達・建設)を受注したと発表した。

 発電出力は75メガワットで受注額は非公表。同社が提携するフィンランド・バルメット製の循環流動層ボイラ(CYMICCFBボイラ)を適用する。

 受注したプラントは燃料として従来のパームヤシ殻(PKS)や石炭のほかに、パームヤシの房から実を取り出した後に残る空果房(EFB)を国内の大規模バイオマス発電ボイラで初利用する。EFBは取り扱いが難しいもののPKSに比べ賦存量が多く、同社の技術力で適用を可能にした。商業運転開始は2019年を予定している。

 発電はCFBボイラ+再熱復水蒸気タービン発電機で行うことになっている。今回の受注でCYMICの適用は4件目となる。両社では今後も技術開発を重ね、従来困難とされているバイオマス燃料や廃棄物系燃料の適用を拡大していく。今年度、バイオマス事業部では500億~600億円規模の受注を目指していく方針。

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