大型客船で旅立とう 来春、横浜発着Wクルーズ

 日本で初めての大型客船2隻の同時クルーズが、横浜発着で実施される。阪急交通社(大阪市)が10日、発表した。欧米の大手クルーズ船会社2社と提携し、2018年春の大型連休に実施。9日間の日程で旅行代金を1人10万円前後から設定し、新たなクルーズ需要を掘り起こす。

 提携先はMSCクルーズ(イタリア)とノルウェージャンクルーズライン(米国)。いずれも日本初寄港となる「MSCスプレンディダ」(13万7936トン)と、「ノルウェージャン・ジュエル」(9万3502トン)をチャーターし、来年4月28日〜5月6日に2種類のクルーズを展開する。

 MSCは横浜・大黒ふ頭(横浜市鶴見区)を出港。青森−韓国・釜山−福岡−神戸を経て横浜に戻る。青森県弘前市の弘前城の桜、福岡市の祭り「博多どんたく」などを楽しむ。旅行代金は、2人1室で大人1人当たり9万9800〜69万9800円。

 ノルウェージャンは南の島々を巡る船旅で横浜・山下ふ頭(横浜市中区)を出港。高知−那覇−石垣−台湾・基隆から横浜に戻る。代金は11万9800〜180万円。

 18年の大型連休は日並びに恵まれ長期休暇が取りやすいことから、阪急交通社は訪日外国人の利用も加えて2隻で計約7200人の乗客定員はすべて埋まると見込む。10日に都内で会見した同社の松田誠司社長は「(発着地の)横浜港は施設が最も整っている。現役世代を含めて幅広い世代に利用してもらい、寄港地の地域活性化にも大きく寄与したい」と意気込みを語った。

 近く予約受け付けを始める。問い合わせは、同社クルーズ専用ダイヤル電話03(6745)1828。

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