JFEエンジ、広島・福山市の浄水場施設の運転維持管理業務を開始

JFEエンジニアリング(社長・大下元氏)は11日、広島県の福山市上下水道局から受託した「中津原浄水場外運転管理および維持管理等業務」を今月1日から本格的に開始したと発表した。

 明電舎、日本メンテナスエンジニヤリングとのJVで受託したもので、民間が受託した浄水場全体の運転管理、維持管理業務としては国内最大規模となる。受託額は8億4300万円(税抜)。

 本業務は主力浄水場4カ所(合計配水能力約48万立方メートル/日)を含む福山市内全域の水道施設(計223カ所)が対象。クラウドシステムを導入することで安全・安心な運転維持のために切れ目なく運転データを蓄積・共有。福山市上下水道局が推進するアセットマネジメント(資産管理)の支援に取り組む。さらに、本JVおよびそのグループ企業が大規模災害などの緊急時にも万全の体制で対応する。

 機械設備のEPC(設計・調達・建設)ノウハウと廃棄物発電施設など自治体施設の事業運営ノウハウを豊富に有するJFEエンジと電気計装設備の維持管理実績を多く有する明電舎、上下水道の施設運転に精通する日本メンテナスエンジニヤリングが水道施設の運転・維持管理から更新・修繕計画の提案までワンストップサービスの提供が可能な体制で取り組む。契約履行期間は22年3月末まで。

© 株式会社鉄鋼新聞社