美空ひばり生誕80年を記念 ドームで世代超えた22組が熱唱

 横浜出身の歌手、美空ひばり(享年52)の生誕80周年を記念したコンサート「だいじょうぶよ、日本!ふたたび」が5日、東京ドームで行われた。

 ステージでは、美空の歩みを紹介するとともに、五木ひろし(69)、氷川きよし(39)、AKB48など世代とジャンルを超えた22組のアーティストが名曲を披露。全員で歌った「川の流れのように」では、3万人の観客も声を上げ、会場が一つになった。

 美空は、3カ月に及ぶ闘病生活を乗り越えた1988年4月、東京ドームで同地のこけら落とし公演として「不死鳥コンサート」を開催。満身創痍(そうい)で上がった舞台で39曲を歌い上げ、復活を宣言した。

 「昭和の歌姫」の在りし日の姿が映像で流れる中、坂本冬美(50)は「ひばりの佐渡情話」を熱唱。美空が「乱れ髪」を歌っていた際、衣装にしていた帯を締めて臨み、歌唱後は「ひばりさんにギューッと抱きしめてもらっているような思いで歌いました」と天を仰いだ。

 収益金の一部は東日本大震災・熊本地震の復興支援に寄付される。

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