日本塑性加工学会(会長・山崎一正日本金属顧問)は、2017年度の学会賞受賞者を選定した。6月8日に開く総会後に贈呈式を行う。受賞者は以下の通り。
【論文賞】
▽「ブリキ調質圧延における粗度転写現象の数値解析・ブリキ原板の湿式調質圧延現象の解明」新日鉄住金上席主幹研究員・明石透、同主幹研究員・白石利幸、同顧問・小川茂、NSプラント設計・松瀬善信、産機エンジニアリング・森原秀征
▽「変位場計測に基づく有限要素法による超高張力鋼板の局所破壊ひずみと延性破壊限界の同定」JSOL・麻寧緒、JFEスチール・佐藤健太郎、本田技術研究所・高田賢治
【学会大賞】
▽「制御プラズマを用いたマイクロ生産技術の研究開発」芝浦工業大学教授・相澤龍彦
▽「板材の材料モデルの高度化に資する材料試験法の開発」東京農工大学教授・桑原利彦
【学術賞】
▽「塑性加工によるマグネシウム合金展伸材の高性能化に関する研究」産業技術総合研究所研究グループ長・千野靖正
▽「塑性加工のための高精度有限要素解析プログラムの開発とその応用」京都大学准教授・浜孝之
【技術開発賞(一般)】
▽「プレス成形における伸びフランジ割れ予測技術の開発」JFEスチール主任研究員・飯塚栄治、同主任研究員・卜部正樹、同主任研究員・山崎雄司、同部長・平本治郎
▽「レーザ切断材の曲げ加工時に発生する長手そり抑制技術の開発」アマダエンジニアリングリーダ・金英俊、柴田隆浩、アマダ・宮下信人、アマダエンジニアリング・小俣均、黄河、電気通信大学教授・久保木孝
【技術開発賞(中小企業)】
▽「医療機器向け極細テーパ管の高精度スエージング加工技術の開発」津田製作所常務取締役・多田基史、同工場長・相澤淳一
【功労賞】
▽「電気製品の塑性加工技術の発展と学会活動への貢献」元日立製作所・主管研究員上野恵尉
▽「熱間圧延の組織材質予測制御技術とホットスタンピングへの貢献」岡山大学特任教授・瀬沼武秀
▽「圧延技術の発展と学会活動への貢献」東北大学大学院名誉教授・藤田文夫
【新進賞(一般)】
▽「板成形シミュレーションにおける材料特性の高精度化手法の開発」豊田中央研究所研究員・岩田隆道
【学生奨励賞(修士)】
▽「高張力鋼板の打抜き加工時における割れ発生・進展メカニズム」早稲田大学大学院基幹理工学研究科・岡野雄大
▽「貫通式ツールを用いた摩擦攪拌インクリメンタルフォーミング法」福井大学・姜偉
▽「各種線材の交互による高延性、高強度線材の製造技術に関する研究」東海大学・永島英敏
▽「チタン/鋼/チタン積層板の多段深絞り加工による成形性」兵庫県立大学・服部修治
▽「摩擦攪拌インクリメンタル加工による発泡金属への緻密層形成」大阪大学・森成秀
▽「両面エンボス金属板を用いたサブマクロ構造を有する平板の評価」京都工芸繊維大学・劉午陽
【教育賞】
▽「塑性加工およびその周辺技術(機械振動)に関する教育活動」広島商船高等専門学校教授・瀧口三千弘
【匠賞(多年)】
▽「薄鋼板の圧延技術に関する研究開発への貢献」JFEスチール作業長・太田聖司
▽「酸化スケールの新しい実験方法の考案」日鉄住金テクノロジー担当・笹山光政