流行性角結膜炎「はやり目」患者報告が増加 川崎

 神奈川県川崎市内で、はやり目と呼ばれる流行性角結膜炎の報告数が例年より多くなっており、市保健所感染症対策課が注意を呼び掛けている。

 同課によると、昨年4月以降の患者数の増加が顕著で年齢を問わず流行がみられるという。4月3〜9日の1週間の1医療機関当たりの患者数は2・0人。同時期の過去5年間の平均0・946人を大きく上回る状態が続いている。

 流行性角結膜炎はアデノウイルスの感染で起こる目の病気で、目の充血や涙、目やにが特徴。乳幼児では細菌の混合感染で重症化することもあるという。涙や目やにを介して感染し、特別な治療法はなく、対症療法が中心。感染力が強く、かかった場合は学校保健安全法の規定で幼児から大学までの学校で出席停止となる。

 同課は「タオルの共有はせず、手洗いが大事。目やにや目の充血などがみられた場合は、こすらないよう注意して早めに眼科を受診して」と呼び掛けている。

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