熱戦に観客沸く 大相撲川崎場所

 大相撲の地方巡業「川崎場所」が13日、とどろきアリーナ(神奈川県川崎市中原区)で開かれ、市民ら約6400人が熱戦を楽しんだ。実行委員会と市スポーツ協会の主催で、市内の保育園児や小中学生ら約1400人を招待した。

 幕下、十両、幕内の取組のほか、幕内力士の胸を借りてのちびっ子相撲の稽古や、相撲の禁じ手を紹介する初切(しょっきり)など地方巡業ならではのプログラムが行われた。

 カンボジアでマラソン選手として活躍するタレントの猫ひろしさんが、前頭12枚目の宇良関に挑戦。体重で3倍近い体格差がある猫さんは、猫だましをして果敢に胸を合わせていったが、すぐに抱えられ、つり出しで敗れた。

 高津区から夫婦で観戦に来た男性(80)は「横綱がそろわなかったのは残念だが、力士がぶつかり合う音が迫力あった」と話していた。土俵上では、勧進元の織戸四郎さんが、スポーツ振興のために福田紀彦川崎市長に20万円を寄付していた。

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