中国の3月鋼材輸出、8カ月連続減の756万トン

中国税関総署が13日に発表した貿易統計によると、3月の鋼材輸出は前年同月比24・2%減の756万トンとなり、8カ月連続の前年割れだった。

 営業日数が多いため2月からは181万トン増加したが、水準自体は昨年10月以降、中国内需が堅調なことから大きく変化していない。ただ3月に入り中国市況は軟化へ転じており、4月積み以降は輸出志向が強まる可能性がある。

 3月の鋼材輸入は2・4%増の130万トンとなり、9カ月連続の増加となった。130万トン台に達するのは2014年4月以来。

 1~3月累計では、鋼材輸出が前年同期比25・0%減の2073万トン、鋼材輸入は11・3%増の348万トンだった。

鉄鉱石輸入は9556万トン/月間2番目の高水準

 鉄鋼資源関連では、3月の鉄鉱石輸入が11・4%増の9556万トンで、15年12月の9627万トンに次ぐ月間2番目の高水準だった。2月の旧正月(春節)休みが明け、春需に備え買い付けが増えたものとみられる。トン当たりの単価はC&F81・7ドルで、前月から約3ドル上昇した。

 3月のコークス輸出は40万トンだった。

 1~3月累計では、鉄鉱石輸入が前年同期比12・2%増の2億7088万トン、コークス輸出が26・9%減の200万トンだった。

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