JFEエンジが「テレワーク勤務制度」導入 仕事と家庭の両立を支援

JFEエンジニアリング(社長・大下元氏)は13日、テレワーク勤務制度を導入したと発表した。ICTを活用した場所や時間にとらわれない働き方を実現したもので、労働生産性の向上を図る。

新横浜駅前に解説したサテライトオフィス

 導入した制度は育児や家族の介護などの理由で離職を考えざるを得ない、または働く時間に制約のある社員を対象とした在宅勤務。仕事と家庭の両立を支援する。

 加えて、さらなる柔軟な働き方とテレワークの推進に向け神奈川県・新横浜駅前にトライアルでサテライトオフィスを設置。勤務先が遠方の社員の通勤時間短縮など勤務環境を整えた。

 同社は現在、事業拡大や新ビジネスモデルの構築、新商品開発に向け業務プロセス改革「スーパーシェイプアップ」を推進。業務プロセスやツールを見直し、ウェブ会議システムや図面の3D化などICT技術の活用によりデスクワークをはじめプロジェクト現場の工期短縮や施工の効率化を進めてきている。

 業務プロセス改革の次のステップとして「働き方改革」を掲げ今回、本制度を導入した。同社はこれまでも朝方勤務や時差勤務、原則20時以降の残業禁止、有給休暇取得率向上などに労使で取り組んできた。本制度の導入で社員一人ひとりが働き方を選択可能になり、プロフェッショナルとして主体的・自立的に働くことで生産性向上とワークライフバランスを実現、企業の成長につなげていく方針。

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