JOGMECの豪ボーリング調査、高品位銅鉱化帯の深部延長確認

石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は13日、豪州の探鉱会社ピール・マイニング社と共同実施している豪州コバースーパーベーズン地域のボーリング調査において、高品位銅鉱化帯の深部延長を確認したと発表した。15年11月から実施したボーリング調査で捕捉した高品位銅鉱化帯の深部延長に相当するもので、掘進区間長17メートル間で銅4・59%を含む、優勢な銅鉱化帯を捕捉した。現在は今回捕捉した銅鉱化帯のさらに深部延長を確認するボーリングを実施しているほか、引き続き銅鉱化帯の全体像を把握するため、水平方向や深部方向への連続性、品位の増減、鉱体の形状などを解明していく予定。

着鉱部コア

 14年度から開始した同探鉱プロジェクトでは、土壌地化学探査、物理探査(空中磁気探査、地上重力探査、地上電磁探査、IP探査)で順次鉱徴地を抽出し、15年11月から有望な鉱徴地でのボーリング調査を開始。その調査で捕捉した高品位銅鉱化帯の着鉱成果を踏まえ、その深部探鉱として実施したボーリング調査により、掘進区間長17メートル間で銅4・59%、銀8グラム/トン(地表下約600メートル)の優勢な銅鉱化帯を捕捉した。

 同プロジェクトの探鉱地域は、ニューサウスウェールズ州の州都シドニーの北西600キロメートルに位置。16の探査鉱区で構成され、総面積は約3千平方キロメートル。周辺には稼行中の鉱山などが複数あり、鉱物資源ポテンシャルの高い地域に属する。JOGMECは昨年8月までに400万豪ドルの探鉱費用を負担したことで同プロジェクトの40%の権益を取得できるオプション権を取得済み。さらにその後の2年間で300万豪ドルの探鉱費用を負担することでさらに10%(合計50%)の権益を取得するオプション権を取得できる。

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