解禁待ち遠しい アユ稚魚を放流 早川漁業協同組合

 6月1日のアユ釣り解禁に向け、早川漁業協同組合は13日、小田原市と箱根町内の早川で、アユの稚魚約6万匹を放流した。例年カワウに多くが食べられてしまうため、ことしは稚魚の放流回数を増やして対応するという。

 同組合によると、カワウはアユの天敵。稚魚であれば1日150匹ほどを捕食する。同組合はロケット花火を発射するなどの対策を実施したが、人がいない時間帯を狙って飛来するようになったため、同組合は稚魚の隠れ家となる竹を川の中に設置。加えて、放流期間も1カ月長い8月まで延長し、こまめに放流する手法に改めた。

 「泳ぎが早く、カワウから逃れやすい大きい稚魚を選ぶ」と同組合。「良いアユが手に入る早川に、多くの釣り客に来てもらいたい」と期待している。

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