青木宣親、強力打線の中で光る存在感 指揮官も称賛「アオキは強力」

アストロズの青木宣親外野手は15日(日本時間16日)、敵地でのアスレチックス戦に「8番・レフト」で2試合連続先発出場。決勝犠飛を放つなど4打数2安打2打点1得点1盗塁と活躍し、10-6での逆転勝利に大きく貢献した。3試合連続マルチ安打で日米通算1974安打として、通算2000安打まで「26」。決勝だと2打点は2試合連続と好調を維持しており、新天地での存在感は日に日に大きくなっている。

アストロズ・青木宣親【写真:Getty Images】

3戦連続マルチ&2試合連続決勝打、地元紙は「対左腕で出場機会を得ている」

 アストロズの青木宣親外野手は15日(日本時間16日)、敵地でのアスレチックス戦に「8番・レフト」で2試合連続先発出場。決勝犠飛を放つなど4打数2安打2打点1得点1盗塁と活躍し、10-6での逆転勝利に大きく貢献した。3試合連続マルチ安打で日米通算1974安打として、通算2000安打まで「26」。決勝だと2打点は2試合連続と好調を維持しており、新天地での存在感は日に日に大きくなっている。

 青木はこの試合、3点を追う7回に先頭で右腕ヘンドリックスからレフト前ヒット。すぐに二盗を決め、スプリンガーの遊ゴロで三塁まで進んで、ブレグマンのタイムリーで生還した。さらに、1点差に迫った8回には、右腕カシーヤから無死一、二塁とチャンスを作ると、7番ゴンザレスがバントを決めて1死二、三塁とチャンスを広げ、青木に打席を回した。

 ここで、まずは暴投で同点となる。その後、青木はセンターへの勝ち越し犠飛を放った。アストロズはスプリンガーの2ランも飛び出して、この回一挙4得点。青木は9-6となって迎えた9回も2死一、二塁の好機でレフト前に運ぶタイムリーを打ち、4連勝に大きく貢献した。

 地元紙「ヒューストン・クロニクル」は、この試合で相手先発が左腕マナイアだったにもかかわらず、青木が先発起用されたことから「アストロズのノリ・アオキは対左腕で出場機会を得ている」と伝えた。

指揮官も信頼「バットがよく振れている」「安心感がある」

「ノリ・アオキはもっぱら対右投手で起用されることが予期されてたが、アウトロズのA・J・ヒンチ監督は、基本的に投手の左右に関わらずこの左打者をプラトーン(併用)起用することを考えている」

 このように言及し、相手先発が左投手で青木がスタメンに名を連ねたのは、これが今季3試合目だったと紹介。この試合の前まで、青木の対左腕の打率が.307だったのに対して、対右腕は打率.278とむしろ左投手を得意としていることにも触れている。

 試合前にはヒンチ監督が「左投手のスタイルに応じて、特定の左打者を起用していきたい。しかし左右に関わらず、打席でのアオキは強力だ。特に、バットが良く振れていて、役割を果たせている時、彼は打席で手ごわさを見せてくれるだろうという、安心感がある」と青木の打撃を称賛していたという。

 打率は.375まで上昇。スーパースター候補とベテランの強打者が揃う打線の中で、青木は絶妙な役割を果たしている。今後、出番はさらに増えていきそうだ。

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