マサカツ鋼材、住設部材加工を強化 ウォータージェット加工機など導入

鋼材加工販売のマサカツ鋼材(本社・大阪府枚方市、社長・中坂征洋氏)は、キッチンなどの住宅設備分野の部材加工を強化するため、新たに加工設備2基を導入する。新設するウォータージェット加工機では、セラミックや人工大理石、タイルなどの住設部材を切断する。NCルータでは住設部材の面取りや穴あけ、研磨などの加工を行っていく。ウォータージェット加工機は6月末に設置予定で、総投資額5千万円。そのうち3千万円は16年度中小企業ものづくり補助金で賄う。NCルータの投資額1500万円。中坂社長は「投資額を2~3年で償却できるような利益を新設機2基で計上していきたい」としている。

 同社は、本社とその周辺に3つと大阪府大東市に倉庫を持ち、条鋼や鋼板の切断、曲げ、穴あけ、マシニング、ワイヤー放電加工、旋盤など各種加工を手掛けている。住設部材の加工も、従来から設置しているウォータージェット加工機で行っていた。最近、住設部材の小ロット、サンプル品の受注が増加しているため、新たに設備を導入し加工能力を強化することにした。

 新設するウォータージェット加工機は、Flow製のMach3―4020b。3次元切断加工が可能で、開先ができる。精度もプラスマイナス0・2ミリと高い。ウォータージェット加工機は、超高圧水で切断し切断面の熱変化がないため、要望があればステンレスやアルミ、チタン、普通鋼などの金属も切断する。新設機導入に伴い既設のウォータージェット加工機2基のうち小型の1基は、同社のカンボジア子会社に移設する。

 NCルータはシンクス製の20ZXGN。NC制御でドリルが正確に動くため、彫刻のような細かい加工ができる。

© 株式会社鉄鋼新聞社