【米澤新日鉄住金室蘭所長就任会見】「〝新たな室蘭〟幕開けの年」、鉄源供給基地として製造実力向上

新日鉄住金棒線事業部室蘭製鉄所は19日、4月1日付で所長に就任した米澤公敏執行役員の就任会見を開いた。

就任会見をする米澤新日鉄住金室蘭所長

 席上、米澤所長は、20年度末に計画されている八幡製鉄所小倉地区での高炉休止に触れて、「室蘭製鉄所はこれから全社鉄源供給基地として重要な役割を担うことになる。まさに17年度は〝新たな室蘭〟に向けた幕開けの年となる。足元の課題を確実に解決し、全社の附託に応えるために製造実力の向上を図らなければならない」と語った。

 また、製鉄所運営に関して安全・環境・防災、品質、生産、コストの4つの課題を挙げ、「その優先順位を意識して業務に取り組む必要がある。これらを実行するための手段が標準化、基盤整備、人材育成の3つ。標準化は仕事の仕方、基盤整備は設備の安定化、人材育成は〝鉄づくりは人づくり〟と言われるように全ての鉄づくりにつながる」と語った。そして、「所員、グループ会社、協力会社、労働組合の皆様と共に、室蘭製鉄所が新たな製鉄所として社会に価値を提供し、地域の皆様にこれまで以上に愛される製鉄所になることを目指し、全力を尽くす」と語った。

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