岡部、茨城の「総合実験センター」起工式開催

総合建材メーカー、岡部(社長・廣渡眞氏)は25日、茨城工場(茨城県下妻市)の隣接地に建設する「総合実験センター」の起工式を同地で開催した。式には廣渡社長のほか、設計・施工を担当する新日鉄住金エンジニアリングから建築・鋼構造事業部長の村上信行執行役員らが出席し、工事の無事を祈願した。竣工は今年12月の予定。

鍬入れを行う廣渡社長

 総合実験センターは、阪神・淡路大震災クラスの地震動を再現できる振動実験装置や3千kN級の万能試験機、5メートルの長尺品に対応可能な1千kN級の長柱試験機など高度な設備を導入。反力壁なども備え、同社の全ての製品の管理と新たな製品開発を迅速に行うことが可能な施設となる。

 直会で挨拶した廣渡社長は「100年の歴史を持つ建材メーカーとして新たな実験設備を導入し、業界トップクラスの実験センターとすることで数々の新製品開発を躍進させる。同時に、将来を担う技術者を育成するセンターとしたい。将来の軸となる安全・安心で社会に貢献できる製品を早期に開発していく」と述べた。

 また、村上執行役員は「本センターは岡部の新中期経営計画『NEXT100』の推進において戦略上重要な建物となる。こうした建物の建設にご指名いただき感謝とともに責任を改めて感じる。安全・無災害で工程を順守し、要望の品質を必ず達成できるよう全力を尽くしたい」と述べた。

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