三菱電機稲沢製作所の社内基金、地元社会福祉人らに寄付

昇降機の生産拠点で、東海地区大手鋼材ユーザーの三菱電機稲沢製作所(愛知県稲沢市、所長・林美克氏)は、従業員からの寄付金を集めた社内基金「ソシオルーツ」約92万円を地元の社会福祉法人で、障害者の就労支援を行う回精福祉会いぼりの里(理事長・野島洋美氏)、稲沢市社会福祉協議会(会長・渡邉菱氏)および従業員から要望のあった公益財団法人がんの子どもを守る会(東京都台東区、理事長・山下公輔氏)の3団体に寄付。17日に同製作所内で齊藤雅之同製作所総務部長をはじめ、寄付先の代表者ら関係者が出席し、贈呈式を行った。

社内基金を地元福祉団体に贈呈

 贈呈式に先立ち挨拶を行った齊藤部長は「従業員からの寄付金に対して、会社が同額を上乗せして寄付するマッチングギフト制度を採用した社内基金を全国に先駆けて行っている」と基金概要を説明。また、同製作所では1992年に設立された社内基金を通じて、累計約7654万円の寄付を行ったことが報告され「社会福祉事業の充実に役立ててほしい」と期待を込めた。

 寄贈先団体を代表し、野島理事長は「より地元に頼りにされる施設になれるよう、寄付を活用し、福祉サービスの一層の充実につなげたい」と謝辞を述べた。

 なお、昨年度に同製作所の従業員より寄せられた善意は、総額約250万円。そのうち、46万3093円が社会福祉協議会の支援に充てられ、同社が同額をマッチングして寄付した。

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