日新製鋼の前3月期経常益、前期並み59億円 ステンレスは45億円の赤字

 日新製鋼の17年3月期連結決算は売上高5255億円(前期比3・9%減)、経常利益59億円(同3・4%減)、純利益16億円(前期は66億円の赤字)となった。

 期末配当は5円(中間配当は見送っている)で35円の減配。

 経常利益は前期並み。輸出為替を含む販売価格下落(290億円)を、輸入為替を含む原燃料価格下落(140億円)でカバーできなかったが、在庫評価損が125億円減少し10億円にとどまったことや子会社の利益増(25億円)で前期並みの収益を確保した。呉、周南の設備トラブルによる影響は90億円。

 このうちステンレス事業は45億円の経常赤字で前期比65億円の改善。在庫評価損が35億円生じたため、これを除く実態損益は10億円の赤字(前期の実態損益は20億円の赤字)。

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