沢登り中に滑落した男性救助 秦野の丹沢山

 秦野市横野の丹沢山中で82歳の男性が沢登り中に滑落し、県警のヘリコプターで1日早朝、救助された。男性は肋骨(ろっこつ)を8本折るなどの重傷を負った。

 秦野署によると男性は前日の4月30日午後0時10分ごろ、1人で沢登り中に20メートルほど滑落。通り掛かった60代の登山客が目撃し、携帯電話で110番通報した。

 同署と市消防本部の山岳救助隊9人が現場に向かったほか、県警ヘリも出動。同日午後5時半、男性を見付けたが、強風でヘリが近付けず、空からの収容を断念。男性の病状は一刻を争うものではなく日没も迫っていたため、この日の下山を諦め、山岳救助隊は男性と夜明けを待った。翌1日午前5時54分、ヘリで男性を収容した。男性は登山計画書を出していなかったことから、同署は「登山客は登山計画書を必ず提出してほしい」と呼び掛けている。

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