実力差小さく混戦模様 打で大島、投で又吉、中日勢の活躍目立つ3・4月のセ

開幕から1か月が過ぎたプロ野球。ここまでセ・リーグは広島、パ・リーグは楽天が首位に立っている。ここでは3、4月のセントラル・リーグを振り返ってみたい。

中日の大島洋平と又吉克樹【写真:荒川祐史】

広島・鈴木が安打、本塁打、打点、盗塁で5位以内…セ、3・4月の投打5傑は?

 開幕から1か月が過ぎたプロ野球。ここまでセ・リーグは広島、パ・リーグは楽天が首位に立っている。ここでは3、4月のセントラル・リーグを振り返ってみたい。

○順位
1広島(27試合16勝10敗1分/勝率.615/打率.268/防御率3.41)
2阪神(24試合14勝10敗0分/勝率.583/打率.243/防御率2.76)1差
3巨人(25試合13勝12敗0分/勝率.520/打率.247/防御率2.72)2.5差
4DeNA(25試合11勝12敗2分/勝率.478/打率.241/防御率3.57)3.5差
5ヤクルト(25試合10勝15敗0分/勝率.400/打率.229/防御率3.08)5.5差
6中日(26試合9勝14敗3分/勝率.391/打率.244/防御率3.45)5.5差

 広島が1位だが、開幕当初の勢いはなくなり、下位球団とのゲーム差が詰まっている。打線は広島、投手陣は巨人、阪神が優秀な数字を残している。。

【打者5傑】

○安打
1大島洋平(中)42
2ロペス(De)35
3鈴木誠也(広)34
4田中広輔(広)32
4坂本勇人(巨)32

○本塁打
1鈴木誠也(広)5
1阿部慎之助(巨)5
1梶谷隆幸(De)5
4ロペス(De)4
4糸井嘉男(神)4
4マギー(巨)4
4平田良介(中)4
4エルドレッド(広)4
4新井貴浩(広)4

○打点
1阿部慎之助(巨)24
2ロペス(De)21
3糸井嘉男(神)20
4鈴木誠也(広)19
5マギー(巨)16
5エルドレッド(広)16

○盗塁
1安部友裕(広)6
2梶谷隆幸(De)5
2大島洋平(中)5
4鈴木誠也(広)4
4丸佳浩(広)4
4坂本勇人(巨)4
4田中広輔(広)4
4山田哲人(ヤ)4

○打率(規定打席以上)
1大島洋平(中).372
2ロペス(De).333
3坂本勇人(巨).330
4エルドレッド(広).324
5糸井嘉男(神).318

○RC(Run Create)打者の総合指標安打、長打、四死球、盗塁、犠打、犠飛を加味
1鈴木誠也(広)20.16
2丸佳浩(広)19.77
3大島洋平(中)19.46
4糸井嘉男(神)18.71
5ロペス(De)17.96

 中日の大島は球団記録に並ぶ月間42安打。NPB記録は1996年8月のイチロー(オリックス)の48安打だ。阿部慎之助は本塁打、打点の2冠王。鈴木誠也は安打、本塁打、打点、盗塁の4項目すべてで5位以内に入っている。

先発転向で防御率1位の中日・又吉、阪神は救援陣も優秀

【投手5傑】
○勝利数
1メッセンジャー(神)4勝0敗
2菅野智之(巨)3勝0敗
2秋吉亮(ヤ)3勝0敗
2岡田明丈(広)3勝1敗
2マイコラス(巨)3勝0敗
2小川泰弘(ヤ)3勝2敗

○セーブ数
1ドリス(神)10
2田島慎二(中)7
2カミネロ(巨)7
4秋吉亮(ヤ)4
4今村猛(広)4

○ホールド数
1マテオ(神)10
2砂田毅樹(De)8
3ジャクソン(広)7
3三ツ間卓也(中)7
3マシソン(巨)7
3三上朋也(De)7
3石山泰稚(ヤ)7

○防御率(規定投球回数以上)
1又吉克樹(中)0.88
2小川泰弘(ヤ)1.56
3大瀬良大地(広)1.67
4バルデス(中)1.74
5菅野智之(巨)1.76

○PR(PitchingRun)投手の総合指標:(リーグ平均防御率-投手の防御率)×投球回で算出
1又吉克樹(中)70.45
2バルデス(中)59.34
3小川泰弘(ヤ)56.16
4濱口遥大(De)46.08
5菅野智之(巨)43.45

 メッセンジャーは負けなしの4勝。また、救援から先発に転向した中日・又吉が防御率1位に躍り出ている。一方、秋吉は救援で3勝4セーブをマーク。阪神はドリス10セーブ、マテオ10ホールドと救援陣も優秀だ。

広尾晃●文 text by Koh Hiroo

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