大型連休中に各地の山で遭難相次ぐ、5人死亡(4/29~)

4月29日以降の大型連休期間中、各地の山で登山者の遭難事故が相次いでおり、これまでに5人の死亡が確認されています。【5月4日05:00現在、各種報道からレスキューナウまとめ】

■遭難の状況
●東北
【磐梯山(福島県、標高1816m)】1人負傷
・29日10:55頃、磐梯山で山小屋の管理人から「男性登山者が滑落した」と消防に通報。滑落した愛知県の32歳男性は県の消防防災ヘリで救助されたが、骨盤を折るなどの重傷〔福島民友〕

●関東
【妙義山(群馬県、標高1104m)】1人死亡
・30日11:10頃、妙義山で女性の登山者から「登山をしていた別のグループの女性が滑落した」と警察に通報。滑落した茨城県古河市の73歳女性はヘリで搬送されたが、約2時間後に死亡。登山道の鎖のある急勾配の岩場を登っていた際に滑落したとみられる〔NHK・産経〕

【丹沢山(神奈川県、標高1567m)】1人負傷
・30日12:10頃、丹沢山で82歳男性が沢登り中に滑落するのを通り掛かった登山者が目撃し、警察に通報〔神奈川新聞〕
・1日05:54にヘリで男性を収容。肋骨を8本折るなどの重傷〔神奈川新聞〕

●北アルプス
【剱岳(富山県、標高2999m)】1人死亡
・30日14:00頃、剱岳の標高約2700m付近にある源次郎尾根で雪崩が発生し、登山者の男性2人が巻き込まれた。県警山岳警備隊や県消防防災ヘリが出動し、救助された静岡県藤枝市の63歳男性が搬送先の病院で死亡が確認された。もう1人の男性は自力で脱出し無事〔NHK・読売〕

【八方尾根(長野県)】1人負傷
・30日17:20頃、八方尾根周辺でスノーボードをしていた神奈川県厚木市の29歳男性が滑落して負傷したと、男性の妻から警察に通報〔朝日〕
・1日06:00過ぎに男性を救助。左胸の骨を折るなどの重傷〔朝日〕

【前穂高岳(長野県、標高3090m)】2人救助
・29日から登山に来ていた愛知県の男性2人が、道に迷って下山できない状態に〔SBC〕
・2日08:00頃、県警のヘリで救助。けがはなし〔SBC〕

●中央アルプス
【空木岳(長野県、標高2864m)】1人死亡
・2日09:30頃、空木岳で男性が滑落するのを近くにいた登山者が目撃し、警察に通報。滑落したさいたま市浦和区の57歳男性は約2時間後に県警のヘリで救助されたが、搬送先の病院で死亡が確認された〔朝日・SBC〕

●近畿
【雪彦山(兵庫県、標高915m)】1人死亡
・30日12:45頃、雪彦山で、登山者の男性から「人が滑落した」と消防に通報。消防などの捜索により、滑落した神戸市須磨区の70歳男性が発見されるも、その場で死亡が確認された〔産経・神戸新聞〕

【山名不明(奈良県)】1人死亡
・30日10:00過ぎ、川上村下多古の「琵琶の滝」近くの河原で倒れている男性を登山者が発見し通報。死亡が確認された男性は30~50代くらいで、沢登り中に誤って川に転落したとみられる〔NHK・産経〕

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