リオ銀の山県選手らが伝授 川崎で小学生に陸上教室

 リオデジャネイロ五輪(2016年)銀メダリストらオリンピック・パラリンピック出場経験者が直接指導する小学生陸上教室(川崎市主催)が3日、同市中原区の等々力陸上競技場で開かれ、親子ら約310人が参加。子どもらは選手らの実技を間近にし、スタートや走り方のこつ、用具や義足などについて学んでいた。

 リオ五輪男子400メートルリレー銀メダリストの山県亮太さんをはじめ、北京五輪(08年)同リレー銅メダリストの塚原直貴さん、リオパラリンピック走り幅跳び日本代表の高桑早生さん、男子20キロ競歩世界記録保持者の鈴木雄介さんらが講師役を務めた。

 リオ五輪で第1走者としてメダル獲得に貢献した山県さんは、スタンディング・スタートを指導。「3歩先にいる自分を想像して走る。落ちているごみを拾うように前へ前へ」とアドバイスし、スターティング・ブロックの仕組みなども説明した。

 鈴木さんは競歩のルールを説明した後、全力で走る子どもたちと50メートルを競い、子どもたちより速いことを証明。速く歩くこつとして「美しいフォームで歩く自分を想像しながら歩くこと。強い選手、美しいフォームをまねることが大切」と強調していた。

 母親と参加した同市内の小3年の林純平君(8)は「(指導を受け)速く走れるようになった気がする。来年は運動会でリレーの選手になれるよう頑張りたい。(鈴木選手の)競歩が速いのに驚いた」と笑顔で話していた。

 教室は、21日に同競技場で開かれる「セイコーゴールデングランプリ陸上2017川崎」のプレイベント。同競技会には、男子100メートルで山県選手やケンブリッジ飛鳥選手、米国のガトリン選手らが参加する。

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