新鋭・上林が大暴れ、ソフトB&日ハムがV字回復…17年第6週投打5傑【パ編】

プロ野球は開幕から1か月以上が経過し、第6週目を終えた。パ・リーグでは昨年のトップ2であるソフトバンク、日本ハムが急浮上する一方、首位の楽天も依然として好調を維持している。逆に西武、ロッテは1勝しかできなかった。ここでパの第6週の成績と投打5傑を振り返ってみたい。

ソフトバンク・上林誠知【写真:荒川祐史】

ソフトバンク躍進の原動力となった上林

 プロ野球は開幕から1か月以上が経過し、第6週目を終えた。パ・リーグでは昨年のトップ2であるソフトバンク、日本ハムが急浮上する一方、首位の楽天も依然として好調を維持している。逆に西武、ロッテは1勝しかできなかった。ここでパの第6週の成績と投打5傑を振り返ってみたい。

【NPB第6週(5/1-5/6)の成績、パ・リーグ】
ソフトバンク(6試合5勝1敗0分、勝率.833)
日本ハム(6試合5勝1敗0分、勝率.833)
楽天(6試合4勝2敗0分、勝率.667)
オリックス(6試合2勝4敗0分、勝率.333)
西武(6試合1勝5敗0分、勝率.167)
ロッテ(6試合1勝5敗0分、勝率.167)

【打者5傑】

○安打
1小谷野栄一(オ)12
2松田宣浩(ソ)11
3レアード(日)10
3上林誠知(ソ)10
5内川聖一(ソ)9

○本塁打
1上林誠知(ソ)4
1中村剛也(西)4
3外崎修汰(西)3
3デスパイネ(ソ)3
5松田宣浩(ソ)2
5レアード(日)2
5T-岡田(オ)2
5メヒア(西)2
5田中賢介(日)2

○打点
1上林誠知(ソ)11
2デスパイネ(ソ)8
3中村剛也(西)6
3松田宣浩(ソ)6
3レアード(日)6

○盗塁
1中島卓也(日)3
2西川遥輝(日)2
3盗塁1 10人

○打率(規定打席以上)
1松田宣浩(ソ).500
2小谷野栄一(オ).480
3上林誠知(ソ).455
4レアード(日).417
5内川聖一(ソ).409

○RC(Run Create)打者の総合指標安打、長打、四死球、盗塁、犠打、犠飛を加味
1上林誠知(ソ)8.78
2松田宣浩(ソ)7.81
3レアード(日)7.59
4T-岡田(オ)6.67
5小谷野栄一(オ)6.30

 ソフトバンクの上林が本塁打、打点の2部門でトップと躍進の原動力となっている。ベテランの松田も活躍。オリックスでもベテラン小谷野が好調を見せた。

投手は…

【投手5傑】

○勝利
1有原航平(日)1
1浦野博司(日)1
1加藤貴之(日)1
1高梨裕稔(日)1
1増井浩俊(日)1
1千賀滉大(ソ)1
1寺原隼人(ソ)1
1中田賢一(ソ)1
1バンデンハーク(ソ)1
1東浜巨(ソ)1
1二木康太(ロ)1
1菊池雄星(西)1
1岸孝之(楽)1
1菅原秀(楽)1
1則本昂大(楽)1
1美馬学(楽)1
1赤間謙(オ)1
1金子千尋(オ)1

○セーブ
1松井裕樹(楽)3
2増井浩俊(日)2
2サファテ(ソ)2
4岩嵜翔(ソ)1
4内竜也(ロ)1
4平野佳寿(オ)1

○ホールド
1石川直也(日)3
1谷元圭介(日)3
3内竜也(ロ)2
3鍵谷陽平(日)2
3大谷智久(ロ)2
3森原康平(楽)2

○奪三振
1則本昂大(楽)12
2菊池雄星(西)9
3東浜巨(ソ)8
4増井浩俊(日)7
4メンドーサ(日)7
4涌井秀章(ロ)7
4西勇輝(オ)7

○防御率(規定投球回数以上)
1高梨裕稔(日)0.00
1涌井秀章(ロ)0.00
1加藤貴之(日)0.00
4金子千尋(オ)1.13
5菊池雄星(西)1.29

○PR(PitchingRun)投手の総合指標:(リーグ平均防御率-投手の防御率)×投球回で算出
1高梨裕稔(日)35.26
2涌井秀章(ロ)27.42
2加藤貴之(日)27.42
4金子千尋(オ)22.34
5浦野博司(日)19.59

 リーグ防御率は3.92。やや打高傾向の中、日本ハム高梨が完封を見せた。加藤も前週に続き7回零封。投手陣が急速に回復しつつある。ロッテの涌井も7回零封。チーム状態が最悪な中、孤軍奮闘している。救援では楽天の松井裕樹が3セーブ、日本ハムの石川、谷元がともに3ホールドをマークした。

広尾晃●文 text by Koh Hiroo

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