中山製鋼所社長に箱守専務

 中山製鋼所は9日、森田俊一社長(72)が相談役に退き、新社長に箱守一昭専務(64)が昇格するトップ人事を決めた。6月27日開催の株主総会・取締役会で正式就任する。

 森田社長は、東洋鋼鈑専務・下松工場長、顧問を経て2013年6月に社長就任。地域経済活性化支援機構、銀行、新日鉄住金などの支援を受けながら債務超過状態に陥っていた中山製鋼の企業再生に力を尽くしてきた。16年3月期で再生計画を完了させ、16年4月からの新中期経営計画では1年目の17年3月期に経常利益などの目標を達成。8期ぶりの復配にもめどを付けたことで勇退する。

 新社長になる箱守氏は中山製鋼プロパーで、圧延など技術畑出身。営業、購買、製造、エンジニアリングなどを統括して森田社長を補佐してきた。

 箱守 一昭氏(はこもり・かずあき)80年(昭55)東大院金属材料学卒、中山製鋼所入社。圧延総括部長、生産技術部長から05年取締役、13年専務。53年(昭28)2月生まれ、64歳。東京都出身。

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