東日本大震災から6年2か月

5月11日、東日本大震災が発生してから6年2か月

◆人的被害・避難者数

・2011年3月11日、国内最大規模となるM9.0の地震が発生し、大津波により東北地方の太平洋沿岸に大きな被害をもたらした。警察庁によると、2017年3月10日現在、死者1万5893人、行方不明者2553人、死者不明を合わせて1万8446人。

・復興庁によると、2016年9月30日現在、震災関連死は1都9県で3523人。直接死・行方不明者と合わせると合計2万1969人。

・復興庁によると、2017年4月13日現在、避難者数は10万9008人。県外避難は4万3030人(福島県3万6424人、宮城県5300人、岩手県1306人)。

・4月17日、気仙沼海上保安署は、ことし1月に宮城県気仙沼市で見つかった骨をDNA鑑定した結果、震災で行方不明となっていた気仙沼市の30代の男性と判明したと発表した。

◆裁判・訴訟

・4月26日、震災で妻が亡くなったのは気象庁の津波警報が過小だったためとして、岩手県陸前高田市の男性が国と市に損害賠償を求めていた裁判で、最高裁は男性の上告を退け、敗訴が確定した。

・4月27日、宮城県東松島市の小学校に避難した児童が帰宅のために別の親に引き渡され、その後、津波に巻き込まれて死亡した責任を問う裁判で、仙台高裁は学校の対応に問題があったとして賠償を命じる判決を言い渡した。

◆事件・事故・火災

・4月29日夕方、福島県浪江町の帰還困難区域で山林火災が発生した。30日、福島県は自衛隊に災害派遣を要請。消防と自衛隊は防護服を着て消火活動を行った。火災は5月10日15時ごろに鎮火した。福島県によると、この火災による放射線量への変化はないとしている。

・4月29日夕方、福島県浪江町の沿岸部の仮置き場で火災が発生し、布団や衣類などが焼けた。この火災によるけが人はいない。

◆デマ

・4月29日に浪江町の帰還困難区域で発生した山林火災について、インターネット上で「放射性物質が飛散する」などと信憑性の低い情報が相次いで発信された。福島県は火災現場周辺の放射線監視装置の値に目立った変動ないと発表した。

◆不祥事

・4月25日、今村復興相は党会派のパーティで、震災について「まだ東北の方だったから良かった」などと発言し、翌26日辞任した。26日、安倍首相は今村氏の発言を謝罪。後任に福島県5区選出の吉野正芳氏を任命した。吉野復興相は就任会見で、今村氏の発言を「許すことのできない発言だ」と述べた。

・今村氏の発言の報道後、Twitter上で東北の良さを発信するツイートが相次いだ。ハッシュタグ #東北でよかった

・4月28日、滋賀県立大の助教が学生らと宮城県気仙沼市で復興支援活動を行ったことについて、学部の年報で「学生に楽しみを提供できずに失敗だった」との総括を掲載し、被災者から抗議を受けて年報を回収していたことが明らかになった。

◆復興

・4月12日、会計検査院は、震災の復興予算の調査結果を報告した。復興予算として計上された33兆円のうち、5兆円余りが執行されていないことが明らかになった。

・4月13日、東京都台東区の浅草寺で、改修工事に合わせて震災で落下していた宝珠の修復工事が行われた。

・4月17日、東京電力は、福島県大熊町の社員寮に併設する食堂を利用して「大熊食堂」の営業を開始した。大熊食堂は誰でも利用することができる。営業時間は平日11:30~14:00(土日祝休み)。大熊町は原発事故で全域が避難指示となり飲食店などがなかった。

・4月28日、吉野復興相は参議院の委員会の答弁で、設置期間が2020年度までとなっている復興庁について、後継組織の在り方を検討する考えを明らかにした。

◆東日本大震災から6年1か月

https://this.kiji.is/223971779050931707?c=78234666754819573

◆広島大学|地球資源論研究室|東日本大震災-被災地-

http://earthresources.sakura.ne.jp/er/EV_TKJ(4%29.html

◆警察庁|東日本大震災について[2017年3月10日]

http://www.npa.go.jp/news/other/earthquake2011/index.html

◆復興庁|全国の避難者等の数(所在都道府県別・所在施設別の数)[平成29年4月28日]

http://www.reconstruction.go.jp/topics/main\-cat2/sub\-cat2\-1/hinanshasuu.html

◆復興庁|震災関連死の死者数等について(平成28年9月30日現在)[平成29年1月16日公表]

http://www.reconstruction.go.jp/topics/main-cat2/sub-cat2-6/20140526131634.html

※情報は発信時点のもので、最新の状況と異なる場合があります。

© 株式会社レスキューナウ