JMU、ポーランド社とアルミSPBタンク製造で協力合意

 造船大手のジャパン・マリンユナイテッド(JMU)は、ポーランドのアルシップ・テクノロジー(本社・グダニスク)でアルミ製のSPBタンクを製造する協力合意を締結したと発表した。

 SPBタンクはLNG船に使われる独自技術で、形状設計の自由度が高く容積の制約がないといった特長がある。JMUはライセンスを保有したまま、アルミ構造物で実績あるアルシップに製造を委託。同社との協力関係を通じ、欧州域内や優位性次第では欧州域外の顧客へSPBタンクを供給する体制を構築する。

 SPBタンクはJMUの大株主でもあるIHIが開発し、同社の愛知工場で製造されてきたが、IHIは既存の受注分が完工次第、愛知工場の閉鎖を決めている。JMUのエンジニアリングにより、SPBタンクをポーランドで造る道が残されることになる。

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