韓国メディアは“イチロー超え”注目も…金泰均「アジア新記録」はまだ遠い!?

韓国ハンファ・イーグルスの金泰均内野手が、14日のLGツインズ戦で69試合連続出塁とし、イチロー外野手(マーリンズ)がオリックス時代の1994年に打ち立てた「アジア記録」に並んだと、韓国メディアが一斉に報じた。偉大な記録を称える声が多いが、シーズンまたぎでは昨年、台湾リーグで109試合連続出塁という記録が誕生している。仮に16日に金泰均が出塁しても、“アジア新”とするには、同一シーズン、シーズンまたぎのどちらの記録にもまだ届かないことになる。

これまでのWBCでも打撃で活躍してきた金泰均【写真:Getty Images】

69試合連続出塁を達成、イチローの同一シーズンでの記録に並んだ金泰均

 韓国ハンファ・イーグルスの金泰均内野手が、14日のLGツインズ戦で69試合連続出塁とし、イチロー外野手(マーリンズ)がオリックス時代の1994年に打ち立てた「アジア記録」に並んだと、韓国メディアが一斉に報じた。偉大な記録を称える声が多いが、シーズンまたぎでは昨年、台湾リーグで109試合連続出塁という記録が誕生している。仮に16日に金泰均が出塁しても、“アジア新”とするには、同一シーズン、シーズンまたぎのどちらの記録にもまだ届かないことになる。

 地元紙「朝鮮日報」によると、金泰均はLG戦の2回にセンター前ヒットを放ち、連続出塁記録を69試合に延ばした。金泰均は4月22日のKTウィズ戦でKBO記録を塗り替える64試合連続出塁をマーク。その後も、昨年8月7日から続く記録を継続していた。

 韓国メディアは、「アジア記録」はイチローが94年に記録した69試合連続出塁、「世界記録」は1949年にテッド・ウィリアムスが達成した84試合連続出塁だと紹介。16日に「アジア記録」を更新する可能性があるとしているが、イチロー、ウィリアムズの連続出塁はともに1シーズンでマークした記録となっている。

「アジア記録」まで同一シーズンなら46試合、シーズンまたぎなら40試合が必要!?

 一方で、台湾の地元紙「自由時報」は昨年6月、台湾プロ野球・中信兄弟の林智勝内野手がシーズンまたぎでの連続出塁が109試合で止まったことを伝えていた。これは「世界記録」をも大きく超える数字だったが、台湾メディアによると、本人は同一シーズンでの記録ではないことを理由に、イチローやウィリアムズとの比較に興味を示さなかったという。林智勝は2015年に60試合連続出塁でシーズンを終え、昨年は開幕から49試合連続出塁で記録が止まっていた。

 昨年8月から出塁を続けてきた金泰均は、今季は開幕から23試合連続出塁中。シーズンまたぎでイチローの69試合連続出塁に並んだことは確かだが、同一シーズンでの連続出塁「アジア記録」(69試合)までは46試合、「世界記録」(84試合)までは61試合を残す。シーズンまたぎでの「アジア記録」「世界記録」(109試合)に並ぶには、あと40試合の連続出塁が必要となる。

 いずれにしても、69試合連続出塁が偉業であることは確か。2010年からロッテで2年プレーした強打者は、記録をどこまで伸ばせるのか。今後も大きな注目が集まる。

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