食品スーパー「新鮮市場」を運営していた(株)オーケーが特別清算開始決定

 (株)オーケー(TSR企業コード:892027150、法人番号:9320001001519、大分市高崎3-1-25、設立平成1年7月、資本金5000万円、代表清算人:大城英男氏)は5月8日、大分地裁より特別清算開始決定を受けた。申請代理人は軸丸欣哉弁護士(弁護士法人淀屋橋・山上合同、大阪府大阪市中央区北浜3-6-13、電話06-6202-3355)ほか。。
 負債総額は約35億円。

 酒類販売を目的に設立された。その後、規制緩和よりグループ会社で酒類販売が可能となったことで、平成15年頃に同事業から撤退した。16年から不動産開発およびテナント誘致事業を開始し、グループ会社で運営していた食品スーパー「新鮮市場」をキーテナントとする複合型ショッピングモールを開発に注力していった。
 しかし、同業他社との競合や県外大手資本、ドラッグストアなどの攻勢で売上は低下。不動産開発に伴う多額の有利子負債が重くのしかかり、25年3月には金融機関へ借入金の返済猶予を要請した。26年1月に、グループ合理化を目的に当社を存続会社としてグループ会社を吸収合併し、現商号へ変更した。
 その後、大分銀行と(株)マルミヤストア(TSR企業コード:890074941、法人番号: 2320001009114、大分県佐伯市)と連名で(株)地域経済活性化支援機構に支援も申し込み28年3月、支援決定を受けた。再生計画に基づき、同年6月に(株)新鮮マーケット(TSR企業コード:017949661、法人番号:8320001014892、大分県大分市)へ会社分割で店舗を譲渡。以降、資産処分を進め、29年3月20日開催の株主総会の決議により解散し、今回の措置となった。

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