田澤純一、悪夢の被弾 降板後は関係者が寄り添う場面「何とか貢献したい」

マーリンズの田澤純一投手が15日(日本時間16日)、本拠地でのアストロズ戦に6回から2番手で登板し、元DeNAのグリエルに痛恨の逆転満塁弾を浴びた。チームは2-7で敗れ、田澤は1回2安打2四死球4失点で今季初黒星を喫した。試合後には、地元メディアに対して「メンタルと体がついていかなかった」と炎上劇を振り返っている。

マーリンズ・田澤純一【写真:Getty Images】

グリエルに逆転満塁弾浴び今季初黒星「メンタルと体がついていかなかった」

 マーリンズの田澤純一投手が15日(日本時間16日)、本拠地でのアストロズ戦に6回から2番手で登板し、元DeNAのグリエルに痛恨の逆転満塁弾を浴びた。チームは2-7で敗れ、田澤は1回2安打2四死球4失点で今季初黒星を喫した。試合後には、地元メディアに対して「メンタルと体がついていかなかった」と炎上劇を振り返っている。

 田澤はマーリンズが先制点を奪った直後、1点のリードで6回のマウンドに上がった。先発ストレイリーが5回に右腕に打球直撃を受けながら気迫の続投。その裏の打席で得点につなげる犠打を決めて降板していた。

 先発投手の獅子奮迅の働きを勝利につなげたかったところだが、田澤はふいにしてしまう。1死からレディックにライト線への二塁打を浴びると、アルトゥーベは右飛で2死三塁とするも、コレアは四球、ガティスは死球で満塁。続くグリエルには2ボール1ストライクから直球を完璧にとらえられ、レフトへ痛烈なライナーで運ばれた。直球を4球続け、グリエルにメジャー初の満塁弾を被弾。逆転を許した。

 降板直後はベンチでもショックを隠せず、下を向いたまま苦しそうに呼吸をする姿を見て、トレーナーらスタッフ数人が心配そうに寄り添う場面も。試合後、地元テレビ局「FOXスポーツ・フロリダ」などの取材を受けた田澤は、悪夢の炎上劇について「メンタルと身体がついていかなかったのかなと思います」と言及した。

「不調続きだが?」の質問に「調子は言い訳にならない」

 そして、痛恨の一発を許したグリエルへの1球については「ボール、ボールとなっていた。ストライクゾーンに厳しく行きたかったですけれど、ボール、ボールと続いてちょっと中に入ってしまったと思います」と痛恨の面持ちで振り返っている。

 2013年にレッドソックスのワールドシリーズ制覇にセットアッパーとして貢献した田澤は昨季フリーエージェントとなり、マーリンズと2年1200万ドル(約13億6000万円)で契約を結んだ。ブルペン強化の目玉の1人と期待されたが、今季ここまで16試合に登板し、1勝1敗ながら防御率6.60。実に8試合で失点を喫している。

 15イニングを投げ、11奪三振、8四球、4本塁打と苦しいシーズンを送っている田澤は「移籍後、今季ここまで乱調続きだが?」と質問されると、「調子は言い訳にならないと思うので、しっかりと対応できていないというのは日頃の練習からしっかり調整して、何とかチームに貢献したいと思います」と悲壮感を漂わせ、逆襲を誓っていた。

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